問題作が多い、野島伸司の作品…『明日、ママがいない』もご多分に漏れず…。
野島伸司さんは悪い脚本家ではないと思います。ただ、ちょっと演出過剰になるというか、誇張表現が多いですよね。
既に四面楚歌の日本テレビ『明日、ママがいない』
初回からクレーム続出で、児童相談所で働く方は、「ドラマの内容も陰惨だけど、現実はもっと酷い、芦田愛菜さんみたいに可愛い子なんて、滅多にいないし、何よりママがいないってカッコいいじゃん。とか子供に誤解されるかもしれない」
などドラマによって、子供に悪影響を与えるのではないかと心配なされる方も多いようです。
更に初回放送で既に『明日、ママがいない』はBPO審議対象とも噂されています。
そして、世間の評価を受けて、このドラマのスポンサーも逃げ出しているようですね。
スポンサーだった、キューピーは早々に撤退。第2話ではキューピーのCMが放送されませんでした。
この状況を受けて、他のスポンサーもこのドラマから撤退するかもしれません。そうなると『明日、ママがいない』の放送継続に影響が出てくるのでしょうか?
肝心のドラマ内容は?
世間の反響とは裏腹に意外と面白いという声が多く、続きが楽しみという声も多いです。
初回視聴率は14.0%。第2話は13.5%とそこそこの数字を保っています。ただ、第2話は僅かに下がったしまいましたね。
世間の流れに左右された事と視聴者が分かれそうなドラマ内容なので、多少の下落は当然だと思います。むしろ、5%の下降で収まったのは、このドラマを支持している方々もいるという事でしょう。
内容にもう少し、言及すると、芦田愛菜さんの演技が素晴らしいですね。台詞回しは当然なんですが、何より表情が素晴らしいです。
ドラマ内容もそうなんですが、彼女の演技を観るだけでも、魅力があるドラマなんではないでしょうか?
日テレは世間の反響を呼ぶドラマを多く制作する
昔から、日テレは前衛的な作品を多く制作してきました。野島伸司さんの作品なら、なんと言っても『家なき子』ですよね。
どの作品も初回から視聴者の反響が大きく、「子供に見せたくないドラマ」にノミネートされるなどの話題性がありました。
ただ、それとは反比例するように、視聴率は非常に高かったですよね。
やっぱり、人は見たくないものの中に、何らかの「共感」出来るものを見出せば、強く惹きつけられてしまうのでしょうか?
しかし、日テレは、世間から反響が発生する事は分かっていて、『明日、ママがいない』のようなドラマを制作してくるところは称賛したいです。
刑事、医療ものなどの鉄板ドラマをこれでもかっ!と制作してくるテレ朝もいいんですけど、挑戦というか枠に嵌ろうとしないドラマ制作する日テレも好きです。
彼らは、世間の批判されようが、高視聴率を勝ち取ってきたという自信があるんでしょうね。
今回の問題作ドラマ『明日、ママがいない』は今後、どうなるんでしょうか?ドラマ内容と並行して、世間にこのドラマ制作がどう扱われるかも興味深いですね。